「大栄愛娘」

「大栄愛娘」

 プロジェクト第4弾の食材はさつまいもです!知る人ぞ知る高級さつまいもをご紹介させていただきます。今回取材させていただいたのはJA香取西部地区園芸部大⃝支部、「ちば さつまいも研究会」に所属されている大木八史郎さんです。千葉県の中でも、サツマイモの生産が盛んな成田市大栄地区(旧千葉県香取郡大栄町)が、大栄愛娘のふるさとです。大栄地区のサツマイモ農家76名が、何年も試行錯誤をし、作り出した高系14号という品種のサツマイモからできます。

 大木さんは、米糠や落ち葉など自然の肥料を混ぜます。まるで研究者のように様々な状況に合わせ理想を目指し、苦労を重ねながら養土を育てます。そうした多くのこだわりが「大栄愛娘」を作り出し、今では地元のスーパーに並べる事ができないほど需要が高く重宝されています。4月下旬から5月に植え始め、だいたい120日前後で収穫します。そうしないと大きくなり過ぎてさつまいもの形が悪くなってしまうそうです。

 こうして育てた「愛娘」は秋に収穫し、年明けまでの間、貯蔵庫で寝かせます。取材させていただいた頃には貯蔵庫はすでに大量のさつまいもであふれていました。この貯蔵庫の温度が大事です。温度管理にもこだわりがあり貯蔵庫の内扉には断熱材がつめられており繊細な温度調整を可能としていました。出荷の基準として45日以上地下室などで寝かして熟成させたものでないと「愛娘」として出荷できません。出荷時には形などの優劣を選定をし、箱詰めされたものが「大栄愛娘」を名乗る事が許されます。

 大栄愛娘はとても甘くて柔らかく、繊維質が少ないため裏ごしの必要がありません。それに加え暖めなくても柔らかく、色の変化もありません。これは、大木さんをはじめ大栄地区の農家さんの努力の証です。このさつまいものブランド名は「大栄愛娘」。数年かけて新しい品種のさつまいもを開発していた大木さんを励まし、支えてくれた今は亡き娘さんの思いを込めて名付けられました。この多くの人の思いがこもった「大栄愛娘」を一度ご賞味あれ。

Author : Hiroki Shimizu 2013.05.01